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「図書館戦争」「図書館内乱」 [レビュー【小説その他】]

どうも、新生活わたわたわたな阿月です。
今日「もう1ヶ月もやってるでしょ」とおしかりの言葉を頂いたのですが、

もう1ヶ月なのか……!

と愕然としました。ええ、しましたとも。
毎週が飛ぶように過ぎていきます。


では本ネタバレ感想行きますよ!今日は図書館戦争!

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/04/23
  • メディア: 文庫


…今リンク貼ったら、図書館危機の発売日を図らずも知りました(笑)
良かった、立ち読みは辛いんだよね…
(どうせ買うにも関わらず単行本版を待ちきれず文庫で暫く立ち読みした人間)


さてさて。
あ、内容の都合上、戦争と内乱はごっちゃで話しますのでご了承ください!



■堂上と郁。
なんていうか、

郁の王子様物語部分を読む+本編メインが堂上と郁=オチは見えた。

みたいな。
でも、本人たちがそれを知らなくても、それを知っててにやにや小突く周囲がいるからたまらない(笑)。あと、読者もオチをちゃんとは知らないとはいえ、「絶対この2人…だろ…」と思って読むと同じくにやにや出来ます。たまらない。

ええと、当ブログに来てる方で遙か3プレイ済みの方にピンと来そうな言い方すると、九郎と望美みたいなかんじで…!もう!もう!という状況です、わたくし。

内乱のオチが「郁が…!手塚兄によって!!!?」というところで、危機の単行本待てなくなったあたり、私、策にはまっているなぁという気が…しなくもない…。


■笑う正論
小牧→毬江、の組合せは半端ない。矢印間違ってない。


■柴崎
私は柴崎ほど可愛くない、っていうか可愛いって言葉とはほど遠いしあんなに上手く立ち回れない。
だけど、他人が信用出来ないとか、厭世めいた台詞は、なぜか私の気持ちとシンクロして、辛かった。嬉しいような悲しいような。複雑。
まあ、柴崎と手塚でペアで支え合えばいいよ。
友人以上恋人未満っぽい距離感がたまらなく好き。


■図書館の話
これを冒頭に持ってくるべきでは、っていう苦情は受け付けません(笑)

実はわたくし司書課程通過しているので、(書類不備とか無ければ)司書の資格持ってます。
なので、いろいろ感慨深い記述もちらほら。

図書館の配架(正確には排架と書きますが)大変なんだよね!
図書館が広ければ広いほどカオス。分類番号が棚に書いてあるとはいえ、横見しながらぐあーって歩いて回っても目指す本を見つけるのは難儀なものがあります。私の大学はそれなりに排架の分類番号しっかりしてたから見易かったけど、司書の先生は「この大学の分類番号は(こんなに本があるのに)3桁しかなくてオカシイ。4桁あったって探せるかどうか」って言ってましたね~。確かに、微妙なところで探し!にくい!って思った覚えが多々あります。開架とか閉架とかになるともう、パニック。

レファレンスサービスも大変なんだよね!
同じく経験則ですが、授業の課題に「実際にあった質問の答えを探す」っていうものがありました。待っている人がいないだけで、レファレンスそのもの。ていうか、待ってる人いない代わりに制限時間があったので、ほぼレファレンス。見つけられないと減点。(何点減点されたかは訊かないでください)
昔のどれそれっていう和歌が載っている本を見たい、とか、なんとかいう難しい漢字の読みを知りたい、とか。それだけならまだ可愛いけど、なんとかいう橋の歴史を知りたいっていうのまでありました。(←因みにブリタニカ(辞書)で英語と格闘した末にしか答えがなかったという…鬼問題…)

勿論私は優等生ではなかったので、郁と同じようにヒイヒイ言ってました。
手塚…お前みたいなのほうがレアケースなんだよ…!(僻み)


■本の自由
「図書館戦争」で「まっさかーありえないよねー」と笑い飛ばしていた、当初でしたが。
近年の東京都の政策によって、一気に現実味を帯びた話になってきてしまいました。

「国民の無関心」、確かにそう思います。
「メディアの我関せず」、確かにそうでしょう。

さきの東京都の政策に関して、都民(と言わざるを得ないのでとりあえずはこう言いますが、まあ国民ですよね)の殆どが無関心を貫いた。ひとの知らないところであっさりと政策が通った。無関心ゆえに、この政策を推すひとが首長になった。
だけど、無関心を、メディアが助長しているのも事実だと思います。
twitterのような非公式な呟きでは、いろんなひとが政策に関して疑問・反論・限定かけての同意など、いろんな議論を交わしていました。けれど、テレビや新聞など、言論の自由に関してもっとも鋭敏になるべき、そして大多数の国民に働きかけるメディアとして最も力を持っているメディアである媒体が、殆どこの件に関して報道を行わなかったように思います。
それでは、反対(もしくは賛成)しているひとがいたとしても、意見を言えない。
だって、そもそもこんな問題があることすら知らないのだから。

作中でも、郁の母親が、現状を知らず・無知なキャラクターとして現れていました。
それは、今の日本国民の、大多数の姿ではないのか。

でも、「そんな話関係ないから知らなーい」と言ってしまう人もいるから、一概にメディアの所為とも言えないかもしれませんね…


何が言いたいかというと、「図書館戦争」によって、少しでもそういう問題に意識を向ける人が増えてくれればいいなと思うわけです。




……まあ、文庫で出た当初は問題について考えるだけで本買わなかった人間の言うことじゃないかもですが^^;


■総評
・問題提起として素晴らしい作品
・萌えを有難うと言いたい(メイン2人だけでなく、結構色々垣間見える)
・超面白い!と言えるかは疑問(個人の感覚ですが)
・でも一度読み始めると続きが気になって気になって気になって(エンドレス)
・一度図書館で借りて読んでみるといいんじゃないだろうか!笑

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