「冬物語」

２年ぶりにいってきました。某大学主催のシェイクスピア崇めまつり（ちがう）。
今年は知ってる人間がいる最後の年だったので……ちょっと切ない……
もうみんないなくなっちゃうんだなぁ……


ネタバレ毒舌感想。

■ざっっくり箇条書き！
・旧文プロではついぞ見なかった舞台のシンプルさ！笑
　今までハコが大きいこともあってとにかくでかいセットォォォォォ！みたいな雰囲気があったのですが、平台でも十分いけるよね！と再確認しました。うん……お金もったいないしね……！笑


　
　
・王様が可愛い系
なんていうかシェイクスピアの王様って威厳あってこうズドーン！みたいな重厚感バリバリな雰囲気あるのですが、今回の王様は嫉妬に狂うこともあり「ちっせえ王様だなぁオイ！」みたいなツッコミを入れやすい王様でした。身近な感じで良いのではないのでしょうかね！友人と話した結論としては、

「周囲のキャラクターが七頭身だとしたら王様三頭身だよね！」

という感じでした。褒めてますよ！


・いちばんさいしょの
ダンスシーン（死んだ直後かな？）のときの、背景に人間の影が大きく大きくズダーンとなってる照明が素敵でありました！ワルプルギスの夜とかそういうイメージ。いい意味で気持ち悪い感じというか。


・役者
王様！三頭身庶民王様な感じが素敵。

お后様！やっぱりあのラストシーンが素晴らしいね。動きがね！でもあの決然とした雰囲気がとてつもなく美しかった。見目じゃなくて雰囲気ね！女王さまぁぁぁぁっぁあ！って感じでね！

妹。初めて本人にあったときから頑張り屋さんで声がよくて男前でえろくさい可愛い子でしたが（笑）、彼女のいい部分がぎゅっと凝縮された良役でありました！なんかお姉さん気分で「良かったねいい役もらえて大出世だね…！」という微笑ましい気持ちいっぱいで観ていたのは内緒です。

羊飼い！なんかお姉さん気分で（以下略）息子とのユニゾンが非常に美しく洗練されておりました。言い回しとか身体の使い方はもちろんなんだけど、彼は笑いを取るときの間の取り方がほんとうに上手いと思う。是非大成してほしい。そして有名になったらウチくるのゲストにいくよ私。（何）

歌歌い。なんか声は無駄にいいのだけど……四季か帝劇にいそうな声してたんだけど……いまひとつこう……華にかけるというか台詞がスベるというか音楽と歌があってないというかほかの人がしゃべってるとき色々やってるけどあんまり目立たないというか。
勿体ない！のひとことかな。


あとは思いついたら足します。

・しかしまあ何が凄いって
シェイクスピアを２時間半（休憩なし（!!!））に仕上げたところかな！
脚本も原文から学生が全訳だし、素晴らしいのひとこと。若者らしいくだけた言葉もあり、シェイクスピアらしいしかめ面しい言葉もあり。