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「不思議な少年」 [レビュー【演劇】]

ARMs presents
「不思議な少年」(原作:山下和美『不思議な少年』)


観て参りました!
たいした感想にはならない自覚がありますが、ネタバレ感想!



本日観てきたのは★ver.でした。リーディング作品は以下。

プロローグ『末次家の三人』(単行本第3巻収録)
『エミリーとシャーロット』(単行本1巻収録)
『NX‐521236号』(単行本6巻収録)
『聖フランツⅠ~Ⅳ』(単行本8巻収録)


プロローグがあまり記憶にない…ほんとすみません


■エミリーとシャーロット
ぱちん、と頬を打つシーンが印象的。そうして肩を抱き合える強さ。
賭、の意味合いが私は少しわかりかねたのですが、原作読んだら補完できるのかしら。

エミリー憎い可愛い。シャーロットけなげ。


■NX‐521236号
こういう時間軸で形成される物語に弱いんですよ…!FFⅩしかり!
現在→未来(過去)→現在て!
泣かせたいのか!ええちょっと半泣きでしたけども!

NX‐521236号がほんまラブリーでした。帽子ちょいちょい直す仕草が可愛いのなんの。
無機質な声、言葉遣い、言い回しのなかで、
帽子を直すときの、ふっと垣間見える幸せのような嬉しさのような。

NX‐521236号の最期の一言、言い回しが「人間的」だったのは、
良かったのか悪かったのか。私には答えがわからないままです。


小人たちの末路は、まるでレミングスのようだと思いました。
ゲームのレミングスね。
他のレミングスを出口につれていくために、盾となり、
そして盾となったまま動けない彼らは爆発して死ぬ末路。
そんなイメージどかぶりました。

3作の中では私はこれがベストかな。

でっかい綾さんが「小人」なのでそのギャップが微笑ましくてにこにこしてました。


■聖フランツ
緒方さんの一人二役が光りました。スカーフの使い方が効果的。
右と左、落語のような風情でいらっしゃいました。

「緒方さん」と「坂口さん」の語り口は、その口調と、その内容と、その視線と、その手振りから、
劇中のフランツにだけではなく、「私たち」観客へ、もっというと今を生きる人へ、
訴えているのだとわかりました。

ひとりは、怖くない。ほんとうに怖いのは、群れた人間。

一番現在に近いメッセージの入ったこの作品を、今この時だからこそ、
選んだのではないかなと思いました。


■結論
・とりあえず綾さんの可愛さに悶え死ぬ(その結論はどうかと)
・久しぶりに時間いっぱい全く飽きない、濃密で素敵な時間をいただきました。



お時間ある方は是非。夜は比較的空いている模様ですよ。


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