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1位とな! [レビュー【小説その他】]

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彩雲国物語  暗き黄昏の宮 (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語 暗き黄昏の宮 (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 雪乃 紗衣
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/11/28
  • メディア: 文庫


彩雲国物語の新刊が今月頭に出たわけですが。
朝日新聞の文庫ランキングで1位をとっておりましたよ!!!!!

普段ランキングを見ないのでほかの作品云々はわからないのですが、
こういう公共のランキングにラノベとか偏見をもって迎えられそうな類の文庫も堂々とランキングされてる(しかも1位!)と嬉しいものですねえ……!!!!

伊坂より宮部より坂の上の司馬くんより上って!
いやこれ発売日とか気にしたらいけないんだけど!(負けるから…笑)


そんなわけで、まだ文字通り一読しかしてないのですが、おおまかな雑感をざくっと。
ネタバレいっぱいですよ!
毒舌も……い、いっぱいかもですよ……





話は前回のヒキ、秀麗がいなくなったところから。
物語中盤までは、アイドル秀麗がいないままで話が進みます。

アイドルがいねえ……男ばっかり……むさい…… ←


■王様チーム
もー…どうしようもねえよこいつら……
机の下に隠れて盗聴しているあたりもう下っ端街道驀進中です。せめて扉の外とかさ。
そして王様自体しょうもないです。
昔はうだうだいいながらも「まだ耐えられる」とか言ってたのになあ……所詮その程度か。

秀麗を妃の座に押し込めることで厄介払いしたのに、次の瞬間には真なる王の配下が秀麗ぐらいしかいないって事に気づいてまた引き戻そうとするあたり、……なんていうか、都合イイですね皆様。ちょっとこれは、ブーイング受けても仕方ないですよ。男は顔じゃないだろ!!お前ら秀麗に助けてもらっといて、恩を仇で返すな馬鹿もの共ォォォォォォ!!!!!!(怒)

……なんていうか毒舌っていうかダメだしになってる(笑)
強いて言うなら、こういう人気ありそうなメンツを、あえて読者を怒らせるまでに貶めることが出来るって、ある意味凄い。

あと救いは、こうゆうですかね。ああーもう、彼は漢字で名前が出てこないんだ……
秀麗を育てて、ここまで来いとかいっておきながら結局秀麗を切ったけど、彼は大事なものが「秀麗<王様」であるってちゃんと理解して、割り切っているから。ちゃんと、秀麗にいつかそのことで謝罪するときがあったとしても、彼はきっと生真面目にそれを説明して「わかってくれとはいわない」とか言って開き直るんだろうなあ。妄想ですが。そんな気がする。どうかな。


■葵長官
逆に、葵長官の株は私の中でダダ上がりです(笑)
父様はそもそも秀麗をほんとの意味で理解しているし、秀麗を娘であるのと同じぐらい官吏としても認めているから、まあ当然かな、という気がするんですけど。
葵長官が実は(要請を受けたとはいえ)秀麗の潜在能力を買って自ら拾いに行ってくれたのだとか、わーおいしいところもってくなーみたいな(笑)そもそも、前作で秀麗が官吏をやめて妃にならなくちゃいけないって悟ったあたりで、絶妙なタイミングで現れて秀麗をちゃんと「本音で」泣かせてくれてるので、私的には最高の上司かと思います。極悪だけど(笑)


■御史チーム
個人的におきにいりの御史チーム。つーか私のベストワンは燕青です、ええ(笑)
あっベストワンって言葉おかしい!
「秀麗そのもの」を慮ってくれるのも勿論だけど、ただ甘やかして傍において、っていう籠の鳥のような慈しみ方じゃなくて、「秀麗が望んでいる」官吏としての在りようとか、そういうのもひっくるめて守ってくれる人だと思います。
んー、どこかの王様チームとは大違いだ!(爆)
秀麗からどんな託をもらったかはわからないけど、秀麗がいなくなってからも御史裏行としてさっさと秀麗の仕事を継いで動き出したっていうところが素敵だと思います。

あと久しぶりのタンタン!タンタンお帰り!相変わらずタヌキつけてた!売れよ!(笑)
ズバッと物事を言い放ってくれるので気持ちいですね。その性格上、物語が複雑化していても短い言葉でスッキリまとめてくれるという、読者にとっては何重にもありがたい人物です(笑)

タンタンの物言いとか燕青のものいい聞いていて思うけど、秀麗を通して王様を知ったメンツっていうのは、大体が「秀麗が認める王様だから(不信はあるけど)王様を信じてやる」っていう言い方をしますよね。冗官のみなさんとか茶州のみなさまとか。そういう、秀麗が培ってきたものにすら、王様は気づけなかったのかしら。


■茶州といえば。
ネコ復活! ネコ違う、朔洵復活!
誰によって復活させられたかによって、かなり物語は変わるかな、と思いますが。どう来るか?

っていうか、朔洵がこんな重要なあたりに絡んでくるとは思わなんだ……
なんだこの遠い伏線……すげーぜ作者……

なんていうか、作者自身が当時「茶州編」とか銘打ってましたが、「茶州編」が実は相当重要なポジションですよね。
っていうか「彩雲国物語」のうちの「茶州編」であって、決して番外編ではない感じ。
ちゃんと噛みあう・絡みあうあたりが凄い。


■で、最後に
羽扇もつ彼ですよ。結局どっちにつくのか未だにわかりませんでした。いいぞもっとやれ。
裏切りを内包してまで「貴女が私を信じている限りは」仲間ですよ、みたいな物言いするあたり、極悪です。でも本心だろうな。信じてくれなくては、裏切り以前に信頼すら勝ち取れないだろうし。どうする王様!?




うーん、やっぱり一読(しつこいようだが文字通り)だけだと、理解力も薄っぺらい気が。
ちょっと読み込みます。



あっ蛇足ですが、ラスト近くになって秀麗が動き始めて嬉しかった!
なんかやっと本編はじまった気がした!(笑)
やっぱり彩雲国物語は、秀麗の活躍あってこそなんだな~と実感したのでした。


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