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「虹色の糸」 [レビュー【演劇】]

今月は久しぶりに芝居をいっぱい見る予定が出来ました。

しかし、今年はアマ芝居ばっか見てるなあ……たまにはプロも見ないととか思うのですが、値段を見るとつい腰がひけてしまう(爆)




というわけで知人出演・劇団響「虹色の糸」を徒然感想。

ネタバレ×毒舌は当ブログのお約束です。


芝居の内容をようやくするとこんな感じ。
・弁護士事務所のおはなし。
・中学(か高校)の同級生の絆。
・聾唖者というキャラクターが出てくる。
・警察と大企業の裏取引みたいなネタ。
・シリアスシーンを払拭するための飛び道具がいる。 ←


■プラス
・「手話」という言語に挑戦するという意義。これが一番評価できると思う。
私は手話という言語が好きです。手話とは言うけど、実際は表情や態度など全身を使ってのコミュニケーション。私なんか辛うじて断片が理解できる程度だけれども、それを理解し会話出来る人や環境が羨ましい。それは差別では当然なくて、純粋に憧れ。うーん、英語を流暢に喋れる人に対しての羨望と似ているかな?単なる日本語や英語よりもよっぽど高尚な対話手段だと思っているけど。

・舞台美術が複雑で面白かった。
まずはではけ口が色々あって、いいなーと思った。下手の見切れ位置とか、下手奥の階段とか。どうやって作られているのか知りたい(笑)。細かいつくりこみもいっぱいあって、具体の美術としては完成度が高いのではないでしょうかね。

・キャスト
上手な人が多くて羨ましかった。いいなあ(笑)



■マイナス(毒舌モード スイッチオン)
・神、降臨。
台詞カミカミ。流れていく台詞。伝わらない言葉。出てない声量。基本な部分でいろいろ残念。


・話がいまひとつ整理されきれていない感。
ひどい、…っていうほどでは勿論なかったですけど。
推理もののような刑事もののような、でも説明しきれていなくていまいち内容を理解しにくかった。いや、推測とか見ていればなんとなくあーあの人が犯人ダーとかあっさり判る程度のものですが(笑)そこまでの葛藤とか諸々が簡単なわりに他の諸要素が小難しくなりすぎてしまったのではないかと。
警察とか政府とか大麻ネタとか、そこまで話を大きくする必要はあったのかなあ。なんか話がおおきすぎてかえってわかりにくかったような。あーでも小さくしても結局わかりにくいのかな。よくわかんないや。


・聾唖者の必要性
プラス面であげといてなんですが(苦笑)
この作品に「聾唖者」というキャラクターが出てくる必要性はあったのかな?とか考えてしまった。
ラストシーンに至るまでのネタバレの語りなんかもわかりにくかったり(神降臨の所為もあるかもですが(^^;))したし、その語りでまさかとか思ったけどやっぱりその子は「実は健常者でしたー」オチ。

ま じ か よ。

実際にそういう人なんて殆どいないだろうからわからないけど、聾唖者だった人が聴力・言葉を取り戻したときのリアクションはいったいどうなるのだろう。ギャップをみせるために重要だったのかなとは思ったけど、無表情・無動作。ああ、君は芝居の数十分で培ってきた信頼やなんかを全てその一瞬で砕いてしまうのか、と、勝手ながら空しい気分で観ていました。





でも、リピート割引とかあって、随分リピーターさんも多い好評な舞台だったようです。私の観た回も大入りだったし。

★★☆☆☆


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